出店カフェを手紙社のメンバーが紹介します

茨城県結城市より「café la famille」がカフェフェスへ登場! 目印は、かわいいワーゲンバスですよ。

カフェを愛する人ばかりか、カフェを営む人たちまでも、惹きつけてやまないカフェがある。

そのカフェとは、茨城県結城市にある「café la famille」(カフェ・ラ・ファミーユ)。ファミーユにはじめて訪れたとき、多くの人が、まずその美しい外観に感動することだろう。閑静な住宅街の中に突如として現れる、フランスの路地に迷い込んだかのような風景。その中にたたずむ白壁の建物ばかりか、小路や庭、そこに植えられた木々の1本に至るまで、ファミーユはとにかくすべてが美しいのだ。


店内に入っても、その感動が覚めることはない。入口から少し進むと、マリンカラーのイスが置かれた大きなカウンターが現れる。さらに、奥に進んだところにあるのが、今年の7月の大幅な改装で誕生した、彫刻で彩られた“舞台”だ。



今回の改装で、店主の奥澤裕之さんには、つくりたい世界が明確にあった。それは、「ブルターニュの港の近くにある、廃墟になった劇場からパーツをもらってきて、カフェをつくり上げた」というイメージ。

いつだったか奥澤さんに、「どうしたら、ファミーユのような空間がつくれるのか?」と、尋ねてみたことがあった。そのとき奥澤さんは、次のように話してくれた。

「たとえば他の誰かが、ファミーユと同じテーブルやイスをお店に置いたとしても、ファミーユとまったく同じ空間にはならないと思うんです。空間には、その店主の想いや内面にあるものが現れます。だから、どんな空間をつくりたいのか、結局はその人自身が見つけるしかないのです」



その空間と同じように、ファミーユの料理はとても美しく、おいしい。そのうえ、ボリュームもしっかりとあって、この料理に惹かれて再びファミーユを訪れるという人も多い。

今回、奥澤さんは、そのおいしいレシピの中から、ソーセージやキャベツなどの野菜、豚肉などを煮込んだ、アルザス名物の「シュークルート」と、黒豆の煮込みやひき肉のカレーなどをトルティーヤに巻いていただく「ブリート」を携えて、カフェフェスに登場してくれます。「シュークルート」は、食材ごとに単品で販売。「ブリート」はファミーユらしく、たっぷりと具材が入ってボリュームも満点だそうです。

ドリンクは、ドイツでまさに今が最盛期の「アップルワイン」と、アルザスの「リースリングワイン」を用意。コーヒーは、抽出にこだわったエアロプレス式のコーヒーを提供してくれるそうです。



ファミーユのブースの目印は、奥澤さんの愛車であるかわいいワーゲンバス! 当日は(もう明日ですね!)、ぜひ、ファミーユの素敵なブースで、あたたかくおいしい料理を味わってくださいね!

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*café la familleの奥澤裕之さんに聞きました。

Q1 貴店の紹介を、カフェフェスのお客さまに向けてお願いします!
史上初のカフェと音楽が一体となったイベントへ、おっさん店長率いるファミーユのスタッフが、フェスティバルムード満載で茨城県結城市の田舎からおじゃまします!(笑)

Q2 カフェフェスではどんなメニューを販売して下さるのでしょうか?
アルザス名物の「シュークルート」や、トルティーヤにおいしい具材をたっぷり包みこんだ「ブリトー」にくわえて、ファミーユでひそかに人気の焼き菓子「フロランタン」もお持ちします。

コーヒーは、エアロプレス式というちょっと新しい淹れ方で、深煎りのケニアとブラジルのブレンドの2種をご用意しています。さらに、ドイツのアップルワインとアルザスのリースリングワインもありますので、ぜひ味わってみてください!

Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
大好きな音楽と、カフェが融合した初のイベントなので、ちょっとだけハイテンションで、みんなと楽しみたいです!

café la famille
茨城県結城市大字結城911-4
tel.0296-21-3559

多治見のとびきりかわいいカフェ「hinatabocco」がカフェフェスへやってきます!

2年ほど前、名古屋の友人を訪ねる用事があったときに、何軒かカフェめぐりをしようと思い、おすすめのカフェを聞いてまわった事がありました。
「岐阜なんですけど、とってもかわいいカフェがあるんです。」
カフェに詳しいとある人から薦められたそのお店は、「hinatabocco」。そのかわいい店名に、間違いなく素敵なカフェの予感がして、名古屋の友人宅に着くなり真っ先に、岐阜県の多治見市へ向かいました。



そこは、”かわいいカフェ”の条件がすべて満たされているような空間。広い空間を贅沢に使い、見ていてうらやましくなるほどの、完璧なかわいさ。ランチョンマットにはポケットが!



さらにこのカフェの魅力なのが、ボリュームたっぷりのごはんとデザート。もちろん見た目はしっかりかわいいんです。フルーツ紅茶などのドリンクとあわせて、目で香りでおいしさを感じられます。

初めてお店へ行ったときは、入り口の横に雑貨が並び、ご夫婦2人きりできりもりしていたのですが、今は2階に雑貨の部屋を設け、助っ人も増えるなど、その人気は噂に噂を呼んでいるようです。



その「hinatabocco」が、カフェフェスへやってきてくれます!フルーツサンドややさしいドリンクで、あのかわいい雰囲気を運んできてくれます。屋外イベントでは初めての出張hinatabocco、明日はぜひ足を運んでみてくださいね。

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*hinatabocco 打保さんに聞きました。

Q1 お店の紹介を、カフェフェスのお客様へ向けてお願いします!
野外でのイベントに参加するのは初めてなので、とても緊張していますが、やわらかな音楽と共に楽しんでいただけるような、乙女なメニューをご用意しています。ぜひぜひhinataboccoに遊びにいらして下さい。おまちしてます。

Q2 カフェフェスではどんなメニューを販売してくださるのでしょうか?
キッシュ、フルーツたっぷりのサンドウィッチ、フルーツ紅茶、自家製ジンジャーシロップのジンジャーティー、りんごとはちみつの自家製ジャムでつくるソーダ、フルーツミックスジュースなど。
いつものひなたぼっこのお店の雰囲気が少しでもだせればいいなと思っています。

Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
生の演奏が流れる中でのお店の営業なんて、とてもぜいたくでその中にいるだけでとても楽しみなのですが、たくさんのお客さまや、他のカフェのみなさんとの交流がとても楽しみです。

hinatabocco
岐阜県多治見市宮前町2-38
0572-22-2270

自家焙煎のコーヒーとガレットを携えて、「日光珈琲」がカフェフェスに登場!

高速のインターを降り、美しい杉並木のなかを車で15分ほど進むと、かつて日光街道の宿場町として栄えた商店街が現れます。その商店街から細い路地を入った先に、「日光珈琲」は静かに佇んでいます。


生まれ育った栃木県鹿沼の地で、1999年から「CAFE饗茶庵」を営んでいた風間教司さんは、「日光市今市に解体されそうないい物件があるんだけど、見てみないか?」という知人の誘いで、初めてこの建物と出会いました。明治期に建てられた後、遊郭として使われていたその建物を見たとき、「これは残さなければ」と、強く思ったそうです。


日光珈琲を訪ねると、その理由がよく分かります。風間さんが3年かけてこつこつと改装したという店内には、随所に以前からこの建物で使われていた、美しい建具や照明が生かされています。入口左手の奥まったところには、一段高くなった中2階が残されていて、遊郭だったころの面影を伝えています。

「この街には“宝物”があふれている」

大学時代を東京で過ごした後、生まれ育ったこの街に戻った風間さんは、以前は気づかなかった地元の魅力に、強く惹かれるようになったそうです。たとえば、「建具」もそのひとつ。鹿沼の街は、古くから建具の産地として栄えてきました。今も伝わるその高い技術は、地元の“宝物”だと風間さんは話します。この日光珈琲にも、解体された建物から譲り受けた建具が、数多く生かされています。


日光珈琲のメニューにも、“宝物”がふんだんに使われています。たとえば、自家焙煎した珈琲豆で淹れられるアイスコーヒーには、貴重な日光の天然氷が、また料理には、野菜や果物から、豚肉、鶏肉、牛乳、醤油などの調味料にいたるまで、地元産の食材が大切に使われています。

「遠方から日光珈琲を訪れてくれた方はもちろん、地元の方にも、この街の魅力を実感してもらえたらうれしいですね。これからもこの場所から、街の魅力を発信し続けていきたいと思っています。カフェを営むぼくたちだからこそできる、肩肘張らない方法で。とことん楽しみながら!」


今回、風間さんは、毎朝、自家焙煎しているスペシャリティコーヒーと、地元食材をふんだに使ったガレットを携えて、カフェフェスにやってきてくれます。当日はぜひ、日光珈琲のブースで、たくさんの“宝物”を見つけてください!

*日光珈琲の風間教司さんに聞きました。

Q1 日光珈琲の紹介を、カフェフェスのお客さまに向けてお願いします!
鹿沼、饗茶庵本店で自家焙煎しているスペシャリティコーヒーと、日光連山から湧き出る豊かな水に恵まれた土壌で育った、地元食材を使ったフードメニューをお届けしています。
“多くの文化人が愛した日光の歴史の続きはここから……”。
上質な時間が、ここにあります。

Q2 カフェフェスではどんなメニューを販売して下さるのでしょうか?
自家焙煎のオリジナルブレンドコーヒーとアイスコーヒー、日光の食材をふんだんに使ったガレットをご用意していきます。

Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
素敵なアーティストと、すばらしきカフェが一堂に会する、スペシャルなイベントで、心地よい音楽に酔いしれながら、いろいろな方とお会いできたらうれしいです!

日光珈琲
栃木県日光市今市754 玉藻小路左
tel. 0288-22-7242

古い団地の商店街に佇む手紙舍をご紹介します。

手紙舍の臼井功シェフはとってもやさしい。


手紙舎はカフェであると同時に、編集チーム 手紙“社”の事務所でもある。つまり、ぼくたちがパソコンに向かって仕事をしている横で、臼井さんが料理をしている。というのが日常だ。

ぼくたちのすぐ横で臼井さんはいつも寡黙に、真剣なまなざしで、料理と向き合っている。なのに、余った食材でちょっとした料理や、コーヒーをぼくたちに振る舞ってくれる。なんというか、このタイミングが憎い。いつも「ちょっと休憩したいな」、と思ったときに、それは出てくるのだ。絶妙のタイミング。そんな臼井さんの料理は、きっと人柄が出るんだろう、ひとことでいうとどんな料理でも共通して「やさしい味」。しっかりとした味わいを持ちながら、だけどすーっと体の中に入ってくる感じ。それを食べると、いつもホッと、心が落ち着く。

そんな臼井さん。今回のカフェフェスではお店をビストロ風にして、煮込みとキッシュを提供してくれるそう。どちらも当日の朝に焼いたばかりのパンを添えて。さらに、じつは“隠れ”コラボがあって、煮込みやキッシュに使うお肉は、もみじ市のうずまきちゃんも大人気の成城 城田工房のもの。城田さんが会場で焼いたお肉を、そのまま使用するそうです。これはおいしいに違いない!



「やさしい味」の臼井さんの料理は、今回のカフェフェス出演アーティストが奏でるゆるやかな音楽との相性もよさそう。

昨日開催されたプレイベント@調布パルコには、臼井さんも出演してくださいました! 当日のメニューについて語ってくださっていますので、こちらをご覧ください!(35分ころ〜)



うーん、楽しみですね。もみじ市のときには大きな看板を携えて登場した手紙舎。カフェフェス会場ではどんな「ビストロ風手紙舎」が登場するのでしょう。みなさん、ぜひ手紙舎にお越し下さいね!

手紙舎 臼井功さんに聞きました。

Q1 手紙舎の紹介を、カフェフェスのお客さまに向けてお願いします!
カフェ部門はまだスタートして日が浅いですが、地元調布(と神代団地)に根ざしてがんばっています。

Q2 カフェフェスではどんなメニューを販売して下さるのでしょうか?
ビストロ風に煮込みやおつまみとして楽しめるプレートをご用意します。神代団地のお店の雰囲気を再現した店構えを予定しています。

Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
なるべく多くのお客様とのコミュニケーションをはかりたいです。

埼玉県幸手市から、「cimai」のふたりがカフェフェスにやってきます。おいしいパンやキッシュをたくさん携えて

はじめてcimaiのふたりとお会いしたのは、ちょうどふたりがパン屋さんを開くために、準備を始めたころのことでした。これから改装工事に取りかかるという、古い建物の前で。

それから約半年間、ふたりがパン屋さんをオープンするまでを、ある雑誌で取材させていただけるという、幸運な機会と巡り合いました。


おっとりとしながらも芯のしっかりとした姉の大久保真紀子さんと、テキパキと物事を進めていく妹の三浦有紀子さん。対照的な性格のふたりは、ときにはケンカすることもありますが、不思議と小さなころから、好きなもの、興味をひかれるものは似ていたそうです。

10数年前、あるカフェを訪れたときも、ふたりは同時に、そのカフェの洗練された空間や接客に恋をしてしまいました。

「いつか、こんなお店ができたらいいね」

それが、cimaiの始まりだったのかもしれません。時が過ぎ、それぞれパン職人の道へと進んでいたふたりは、休日にはcimaiというユニットを組んでイベントに出店したり、今回、カフェフェスにも出店してくれる「café la famille(茨城県結城市)」にパンを卸したりと、活動を続けてきました。そして、2008年7月、埼玉県幸手市にふたりの想いが詰まったお店をオープンしたのです。


白い箱のような建物の重厚なドアを開けると、香ばしいパンの香りがあふれてきました。アンティークテーブルの上やガラスケースの中には、真紀子さんが焼いた天然酵母パンや、有紀子さんがイーストを用いて焼いたパンが、美しく並べられています。フルーツやペースト、ナッツやクリームチーズなどを贅沢に練り込み、素材のもつ味わいを生かしたパンを求めて、遠方からも多くの人がこの場所を訪れます。

お客さまに囲まれて、いきいきと働くふたりを眺めていて、ふと、お店をオープンするまでの半年間を、取材したときのことを思い出しました。ふたりがお店を開くまでの道のりは、けして平坦なものではありませんでした。自分たちで改装工事をすることを選んだふたりは、壁塗りや床の塗装など、いくつもの壁にぶつかりました。そのほかにも、資金のこと、周囲の反対など、数々の困難を乗り越え、ふたりはお店のオープンにこぎつけたのです。それはやはり、“姉妹”のふたりだから、実現できたことだと思うのです。


3年前、お店をオープンしたばかりのとき、ふたりはこんな夢を語ってくれました。

「パン屋さんの枠にとらわれず、いつかこの場所から、“衣食住”すべてにまつわることを提案していきたい」

今年の9月、cimaiのふたりは、お店の2階部分で「つなぐもの市」というフリーマーケットを開催しました。セレクトショップ店主や多肉植物屋さん、雑貨スタイリスト、エッセイスト、グラフィックデザイナーなどが参加し、“衣食住”にまつわる素敵なアイテムがたくさん並んだそうです。このほかにも2階部分では、ヨガ教室や梅干しづくりの教室なども開催。お店をオープンしたとき、ふたりが思い描いた夢は、少しずつ確実に、形になりつつあります。


今回、cimaiのふたりは、オープン当初から深いつながりのあるHANG cafeとともに、カフェフェスに出店してくれます。じつは、cimaiのお店に並ぶ家具はすべて、HANG cafeの新井さんがセレクトしたもの。今回のカフェフェスでも、HANG cafeの新井さんがセレクトしたフランスの古い家具に囲まれて、ふたりはスープやサンドイッチ、キッシュなどを販売してくれるそうです。ぜひ当日は、cimaiとHANG cafeがコラボした素敵なブースで、あたたかいスープやサンドイッチ、キッシュを味わってくださいね!

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*cimaiの大久保真紀子さん、三浦有紀子さんに聞きました。

Q1 貴店の紹介を、カフェフェスのお客さまに向けてお願いします!
埼玉県幸手市という場所でパン屋を営んでいます。お店には小さなカフェスペースもあります。今回は、深いつながりのあるHANG cafeと同じブースで出店させていただきます。

Q2 カフェフェスではどんなメニューを販売して下さるのでしょうか?
「オニオンスープ チーズバゲット添え」や「キッシュ」、「サンドイッチ」、ビールに合う「塩ラスク」などをご用意しています。お持ち帰りできるパンも販売します。白いテントの中に、HANG cafeがセレクトしたフランスの古い家具が並ぶブースも、楽しみにしていてくださいね!

Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
ゆったりと音楽が流れる会場で、わたしたちもゆったりと癒されながら、たくさんのお客さまとお会いできるのを楽しみにしております。ぜひ、カフェフェスで会いましょう!

cimai
埼玉県幸手市大字幸手2058-1-2
tel. 0480-44-2576

北海道からやってくる幻のカフェ「ankaju trip」を紹介します。そう、あの家族がカフェフェスへ!

この場所を知ってから、私たちは福島に行く機会が増えた。増えたといっても、年に1~2回だけれど、きっかけを見つけては、ここを訪れる理由を作っていた。あの店を訪れるために、あの家族に会うために。あんざい果樹園とcafe in cave。

お父さんと息子の安斎伸也さんが育てたリンゴ、桃、洋梨などは、それはそれは甘くておいしい。用途を相談すると、たとえば同じ桃でも、そのときに一番おいしい品種や熟し具合、今年の出来具合などを教えてくれて、そのお話を聞くと愛情を込め育て、自信を持って果物たちを世に送り出そうとしている思いが伝わってきた。だから、あんざい果樹園の果物は、大切な人への贈り物や、イベント、店でのお菓子づくりの材料など、あらゆるシーンで私たちの暮らしや仕事の中で活躍していた。



そんな果樹園の片隅に、伸也さんの奥様、明子さんが営む小さなカフェ「cafe in cave」があった。自分たちでコツコツと内装工事をし、古い家具を集めてつくったその空間は美しく、隅々まで思いが込められている。そして、そこでいただく果物をふんだんに使ったデザートが、また絶品なのだ。桃をくり抜いてお皿にしたゼリー、冷たいアイスが添えられた熱々のアップルパイ、桃のスムージー…。そのどれもがおいしく美しく、ここでしか味わえない贅沢なデザートばかり。この空間に身を置くために、このデザートや旬の果物をいただくために、そして安斎夫妻に会うために、地元だけでなく各地からもたくさんの人たちが集まってきた。

それが今年の3月。すべてが変わってしまった。

小さなお子さんがいる安斎夫妻は、すぐに福島を離れた。どこに身を置くか決まるまでの間、私たちは気がかりで、連絡をとっては元気な声を聞いて安心していた。そんな彼らが「北海道に決めた」と聞いた時は、ほっとすると同時に、彼らの気持ちの強さとたくましさに心を打たれていた。二人はいつも前を向いている。

カフェフェスの開催が決まった時、私たちは「全国で素敵なカフェだけを集めたい」と思っていた。だから、たくさん出た候補の中から「cafe in cave」は外せなかったし、また彼ら二人と何かを一緒にやりたいという思いも強かった。だから無理かもしれないと思いながらも、声をかけた。「カフェフェスに出てもらえませんか?」と。


そしてこの夏、出店が決まった二人に札幌まで会いに行った。この地で、また野菜や果実を育て、カフェを開くのだと、嬉しそうに話してくれた。食材が豊富で、広く、おおらかな地、北海道。二人の新しい舞台にはぴったりなのかもしれない。

そんな彼らが、「ankaju trip」としてカフェフェスにやってきてくれる。北の大地の食材と、あのおいしいデザートづくりで培われた技と味覚を携えて。彼らはこの日を、ほんとうに楽しみにしてくれている。

だから、みんなで会いに行こう。さあ、ankaju tripへ。

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*ankaju tripの安斎伸也さんに聞きました。

Q1 ankaju tripの紹介を、カフェフェスのお客様へ向けてお願いします!
今回はデザートと言うよりは、野菜のおやつ、蒸かしたジャガバターとカボチャ、とかの地域の素材を活かしたもので勝負したいなーみたいな。

Q2 カフェフェスでは、どんな商品を販売してくださるのでしょうか。
いつもの感じで。旅の途中な感じ?

Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
みんないろいろ大変なことあったから、次はもう無いと思って、全力で楽しい時間を共有したいです。一番は、皆に会えるのが本当に愉しみ!!

山梨の自然とゆっくり付き合う古民家カフェ「cafe くじらぐも」がカフェフェスにやってきます!



大きな赤い屋根の、築100年の古民家が、自然に囲まれた中にぽつんと建っている。cafe くじらぐもに初めて訪れた人は、そのロケーションにまず不思議な錯覚を覚えるといいます。田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような、どこか懐かしい、ゆっくりとした時間が流れている感覚。くじらぐもの店主、巽さんはその古い家と上手に付き合いながら、自然や動物たちとともに暮らしています。



くじらぐものごはんには「その時々の季節の野菜を、おいしく食べてもらいたい」という気持ちがこもっていて、どれもあたたかいおいしさがあります。この古民家で暮らそうと思ったのも、はじめからこういう場所を探していて選んだのではなく、ご縁からのめぐり合わせだったと、巽さんは言います。カフェに来てくれるお客さんも、それぞれの季節ごとに出会う野菜や果物たちとも、今ではかけがえのないものになった古道具たちもとの出会いもすべては新しい出会い。そうした日々のめぐり合わせを大事にしているからこそ、大切な思い出のような風景を作り出せているのではないでしょうか。



特に野菜や果物とは毎日、新しい顔ぶれとの出会い。同じ野菜でも、旬の出始めの頃、ピークの頃、旬が終わる頃と、日が移るにつれさまざまな顔を見せてくれるそう。そんな野菜たちとゆっくり対話をしながら、食べてくれる人のことを思ってつくる巽さんのごはんやおやつには、あたたかみがぎゅっとつまっています。季節の移ろいを目で舌で味わえるのも、このカフェの醍醐味のひとつ。



そのcafe くじらぐもがカフェフェスへやってきます。当日はホットサンドや山梨県産のワイン、地元野菜を使ったスープ、焼菓子などが充実。さらに、飼っているヤギたちの性格にちなんで味をブレンドした、オリジナルティーの購入もできるそうですよ。店主の巽さんと話しているだけでも、ゆっくりした時が感じられると思います。当日はぜひ、cafe くじらぐもへ足を運んでみてくださいね。

*cafe くじらぐも 巽 康恵さんに聞きました。

Q1 cafe くじらぐもの紹介を、カフェフェスのお客様へ向けてお願いします!
山梨の自然豊かで日照時間日本一といわれている明野で築100年の古民家でcafeをやっています。
お庭にはやぎやうさぎたちがいます。赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまでそして動物や虫たちもみんながのんびりほっとくつろげる場所でありたい、と思っています。

Q2 カフェフェスでは、どんな商品を販売してくださるのでしょうか。
フード
・ホットサンド(ハム&チーズ / おからドライカレー / さつまいも*りんご)
・野菜スープ(明野の農薬不使用の野菜たちのハーモニーを楽しんでもらえたら)

ドリンク
・ホットはちみつかんきつ(すだち・レモン・かぼす・ライムと日本はちみつを漬け込みました)
・スパイスりんごジュース(地元のりんごジュースとスパイスを合わせました)

焼き菓子
・スコーン(季節のフルーツやさつまいもやかぼちゃなどをたっぷり使った素朴な焼き菓子をいろいろご用意します。 くじらぐものシンボルでもあるやぎクッキーつき!)

オリジナル商品
・カフェフェスに合わせて作ったオリジナルの紅茶やコーヒー、雑貨なども並びます。

Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
日々の暮らしを楽しむヒントがぎゅっと詰まっているイベントだと感じています。音楽も カフェも 古道具も 本も 空間。たくさんの一期一会に会えますように。

cafe くじらぐも
山梨県北杜市明野町上手3144
0551-25-4053

天然酵母パンの名店、ルヴァンがカフェフェスに出店します!


小田急線代々木八難駅から5分ほど歩いた先の交差点の一角に、たくさんの人が行き交うお店がある。元気よく笑顔で挨拶を交わすお店のスタッフたち。見ているだけでもなんだか気持ちの良くなる光景だ。ここは天然酵母パンの店「ルヴァン」。隣にはそのパンを頂くことができるルシャレというカフェが併設されている。パン好きであれば、1度はその名を耳にしたことがあるだろう名店だ。もはや、ここで多くを語る必要はないだろう。それではルヴァンのうつくしき日常の風景を、ご覧頂きましょう。


ルヴァンの朝は早い。朝8時のオープンに向け着々と準備は進む。


お昼前にスタッフがあつまりって食事。中央にはオーナーの甲田幹夫さん。終始和やかで笑顔が絶えない。この雰囲気が、そのままお店の「親しみやすさ」へとつながっている。


ルヴァンの店内。やわらかな光に包まれたやさしい空間。焼きたてのパンのしあわせな香りで満たされている。


季節の素材も取り入れて、ルシャレのメニューは決まる。


併設のカフェ「ルシャレ」。テーブルの木目もうつくしい。


訪れた日のランチプレート。ボリューム感たっぷりで本当においしい。

1984年にスタートしたルヴァン。それは天然酵母パンのおいしさをぼくたちに教えてくれたお店。そのルヴァンが、オーナーの甲田幹夫さんとともに、カフェフェスへとやってきます! すごい! それでは甲田さん、ご来場くださるみなさんに、メッセージをお願いします!

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ルヴァン 甲田幹夫さんに聞きました。

Q1 貴店の紹介をカフェフェスのお客様に向けてお願いします!


Q2 当日はどんなメニューを販売してくださるのでしょう?

メランジェ…カランツとくるみのパン。1番人気。
さつま妹子…やさしい甘さのやわらかいパン。
カンパーニュ…バターとハチミツをぬってお出しします。大人気!
ラスク…バターとハチミツをぬってこんがり焼いています。やみつき!
ベルベデーレ…ナッツとドライフルーツがぎっしり。贈り物にも。
グリッシーニ…ワインのおつまみに。
スコーン…カランツとクルミ入り。おやつにどうぞ。

お店構えもわかれば教えてください。


Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?

栃木県芳賀町より「mikumari」がカフェフェスに登場! 地元食材のおいしさを大切に引き出した一皿を。

ぼくは、mikumariのロフトにある、隠れ家のような席が好きだ。古い蔵から譲り受けたという階段を登り、窓辺にあるカウンターに腰をおろすと、目の前には、どこまでも美しい田園風景が広がる。ほら、こんな感じで!


お気に入りの席についたら、「特製黒カレープレート」にするか、それとも「日替わりプレート」にするか、ひとしきり迷った後、この日は「日替わりプレート」を注文した。


mikumariでは、料理が運ばれてきた瞬間の“感動”も格別。メインの「もち豚のリヨン」の横には、地元農家の方たちが農薬を使わずに大切に育てた15種類以上の野菜が、彩り鮮やかに盛り付けられている。しかも、それぞれの野菜は、おいしさを引き出すため、ゆでる、揚げる、蒸すなど、異なる方法で調理されているというから驚きだ。



店主の高橋尚邦さんが、自らの手で自宅を改装し、mikumariをオープンしたのは、ちょうど5年前のこと。3年間勤めた「カフェ・スターネット(栃木県益子町)」から独立し、自分のお店を開こうと思ったとき、高橋さんは新たに物件を借りることも考えたという。それでも、自宅を改装することを選んだのは、家族と過ごす時間を大切にしたかったから。

高橋さんは、いつも朝4時に起床し仕込みを始める。3人の子どもたちを学校や幼稚園に見送ったあと、仕込みは佳境をむかえ、11時半にお店をオープンする。「最後まで自分の手で、納得できるものを届けたい」という想いから、高橋さんは5年間変わらず、お店を一人で切り盛りしている。料理も接客も皿洗いも、すべて一人で行っていると、あっという間に時間は過ぎていく。そして17時に、mikumariは閉店をむかえる。

17時に閉店とは、少し早い気もするが、それも高橋さんのこだわりのひとつ。閉店後、家族そろって夕食を食べたり、子どもたちとお風呂に入ったり、そんな何気ないひとときを、高橋さんはお店で過ごす時間と同じくらい、大切にしたいと考えている。

「オープンして半年くらいまでは、お客さまが一人もいらっしゃらない日が何度もありました。そんなとき妻が、『なんだ、今日もお客さん来なかったんだ。でも、きっとなんとかなるよ!』と笑い飛ばしてくれて。その笑顔に、どれほどすくわれたか分かりません。ぼくはただただ、お客さまにも、食材を提供してくれた生産者の方にも、自信を持ってすすめられる料理をつくり続けていけばいい、そう思えたのです」

取材に訪れたこの日も、mikumariの店内には、多くのお客さまの笑顔があふれていた。なんと、そのうちの半数以上の方がリピーターだという。料理はもちろん、その手づくりした空間も含めて、高橋さんが心を込めてつくり上げてきたmikumariは今、確かに多くの人に愛されている。



今回、高橋さんは友人である「古道具あらい(栃木県宇都宮市)」の荒井さんといっしょに、カフェフェスに出店してくださいます。ブースを形づくるのは、荒井さんがこの日のために厳選した古家具たち。店構えにも趣向を凝らしてくれるとのことですので、みなさん楽しみにしていてくださいね。

そんなこだわりのブースで、高橋さんは栃木県産の野菜をふんだんに使った、スープやグラタンをはじめ、オーガニックな焼き菓子、コーヒー、果実酒、生ビールなどなど、盛りだくさんのメニューを提供してくれます。ぜひ、当日はmikumariのブースで、心も体もあたたまる料理を堪能してください!

そうそう、当日は高橋さんの奥さまやお子さんたちも、お手伝いに来てくれるそうですよ!

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*mikumariの高橋尚邦さんに聞きました。

Q1 貴店の紹介を、カフェフェスのお客さまに向けてお願いします!
日本有数の農産物の産地である栃木県の中でも、特に豊富な種類の野菜や果物を生産している芳賀町にmikumariはあります。その野菜や果物をふんだんに使った料理を、一人で丁寧につくっています。料理だけでなく、器や家具、建物など、暮らし全般を提案することができるお店づくりを目指しています。

Q2 カフェフェスではどんなメニューを販売して下さるのでしょうか?
今回は、古道具マルシェに出店する「古道具あらい」さんをはじめ、大工、酒屋、音楽家など、総勢7名で参加します。暮らしの提案もできればと思い、店構えを面白くしようと思っています。

メニューは、野菜をふんだんに使った「スープ」と「グラタン」です。オーガニックな焼き菓子などもお持ちします。ドリンクは、今回手伝ってもらう宇都宮の酒屋の名店「カシワジサカテン」さんより、栃木の飲みやすい果実酒や日本酒、もちろん生ビールもお持ちします!

さらに、mikumariでもお出ししている、筑波の「旅人のコーヒー」さんのオーガニックコーヒーや、益子産の低農薬りんごジュースなどなど、盛りだくさんにご用意していきます!

Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
全国でも指折りのカフェやミュージシャンが出演するイベントですので、いろいろなことを肌で感じて、楽しみたいと思います!

mikumari
栃木県芳賀郡芳賀町東水沼1032-12
tel. 028-677-3250

独創的で美しく、おいしい野菜料理を携え、「アンリロ」が鹿沼からカフェフェスに登場!

はじめてアンリロの「ニンジンフライ」を口にしたときの感動を、いまでもはっきりと覚えている。


平皿に盛り付けられた、その美しい佇まいに驚きつつ、ニンジンフライを一口頬張ると、サクッと香ばしいころも中から、とろりと濃厚なニンジンの甘さが口中に広がった。そのニンジンの甘さを引き立てる特製のソースも絶妙。くどいようだが、「これが本当にニンジンなのか?」と驚くほど、アンリロのニンジンフライは甘く、おいしいのである。



アンリロは、栃木県鹿沼市にあるフレンチベジタリアンのレストラン。地元野菜のおいしさを最大限に引き出した幸せの一皿を味わうために、遠方からも多くの人がその場所を目指してやってくる。

高校の調理科を卒業後、東京の有名フランス料理店で、デザートや前菜を担当していたシェフの上村真巳さんが、野菜料理の魅力と出会ったのは、働き始めて4年が過ぎたころのことだった。料理人の先輩が働く、益子町のマクロビオティック料理店を訪れたとき、そこでいただいた野菜料理に、新鮮な衝撃を受けたという。

「肉や魚、卵、乳製品などを使わないその料理は、フランス料理とは真逆のものでした。けれど、野菜の味わいが濃厚で、ほんとうにおいしい。なぜこんな料理がつくれるのか? 野菜本来のおいしさを引き出す料理に、強く惹かれていったのです」

その日から1年ほどが過ぎたとき、上村さんは、そのマクロビオティック料理店の厨房に立っていた。そこで5年間、野菜料理を学んだ後、2005年10月に、鹿沼の地にアンリロをオープンした。


アンリロとは、「一粒の米、一滴の水」を意味している。上村さんは、地元の野菜の持ち味を生かすため、料理には、葉も根も皮もすべて大切に使う。フレンチの技法も駆使しながら、見た目にも美しく、食べてもおいしい、そんな心も身体も元気になれる料理を届けたいと、上村さんは今日も願い厨房に立つ。



今回、上村さんは、名物料理「ニンジンフライ」にくわえて、トマトの濃厚な味わいを引き出したソースが自慢の生パスタを用意してくれています(上の写真は「フレッシュトマトの大葉風味パスタ」)。素敵なアーティストたちが紡ぎ出す音楽に身をゆだねながら、アンリロのおいしい野菜料理を味わう。そんな至福なひとときが堪能できるなんて、カフェフェスはやっぱり、贅沢すぎます!

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*アンリロの上村真巳さんに聞きました。

Q1 貴店の紹介を、カフェフェスのお客さまに向けてお願いします!
栃木県鹿沼市にあるフレンチベジタリアンのお店「アンリロ」です。カフェフェス当日は、ニンジンフライ片手に、音楽を楽しみましょう!!

Q2 カフェフェスではどんなメニューを販売して下さるのでしょうか?
フランスのマルシェ(市場)のような屋台で、濃厚なトマトソースの生パスタと、名物ニンジンフライを販売します。

Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
素敵な音楽に耳を傾けながら鼻歌交じりでパスタをふりふり! 気分はイタリアかしら?

アンリロ
栃木県鹿沼市上材木町1684
tel. 0289-62-0772