カフェフェスブログ

北海道からやってくる幻のカフェ「ankaju trip」を紹介します。そう、あの家族がカフェフェスへ!

この場所を知ってから、私たちは福島に行く機会が増えた。増えたといっても、年に1~2回だけれど、きっかけを見つけては、ここを訪れる理由を作っていた。あの店を訪れるために、あの家族に会うために。あんざい果樹園とcafe in cave。

お父さんと息子の安斎伸也さんが育てたリンゴ、桃、洋梨などは、それはそれは甘くておいしい。用途を相談すると、たとえば同じ桃でも、そのときに一番おいしい品種や熟し具合、今年の出来具合などを教えてくれて、そのお話を聞くと愛情を込め育て、自信を持って果物たちを世に送り出そうとしている思いが伝わってきた。だから、あんざい果樹園の果物は、大切な人への贈り物や、イベント、店でのお菓子づくりの材料など、あらゆるシーンで私たちの暮らしや仕事の中で活躍していた。



そんな果樹園の片隅に、伸也さんの奥様、明子さんが営む小さなカフェ「cafe in cave」があった。自分たちでコツコツと内装工事をし、古い家具を集めてつくったその空間は美しく、隅々まで思いが込められている。そして、そこでいただく果物をふんだんに使ったデザートが、また絶品なのだ。桃をくり抜いてお皿にしたゼリー、冷たいアイスが添えられた熱々のアップルパイ、桃のスムージー…。そのどれもがおいしく美しく、ここでしか味わえない贅沢なデザートばかり。この空間に身を置くために、このデザートや旬の果物をいただくために、そして安斎夫妻に会うために、地元だけでなく各地からもたくさんの人たちが集まってきた。

それが今年の3月。すべてが変わってしまった。

小さなお子さんがいる安斎夫妻は、すぐに福島を離れた。どこに身を置くか決まるまでの間、私たちは気がかりで、連絡をとっては元気な声を聞いて安心していた。そんな彼らが「北海道に決めた」と聞いた時は、ほっとすると同時に、彼らの気持ちの強さとたくましさに心を打たれていた。二人はいつも前を向いている。

カフェフェスの開催が決まった時、私たちは「全国で素敵なカフェだけを集めたい」と思っていた。だから、たくさん出た候補の中から「cafe in cave」は外せなかったし、また彼ら二人と何かを一緒にやりたいという思いも強かった。だから無理かもしれないと思いながらも、声をかけた。「カフェフェスに出てもらえませんか?」と。


そしてこの夏、出店が決まった二人に札幌まで会いに行った。この地で、また野菜や果実を育て、カフェを開くのだと、嬉しそうに話してくれた。食材が豊富で、広く、おおらかな地、北海道。二人の新しい舞台にはぴったりなのかもしれない。

そんな彼らが、「ankaju trip」としてカフェフェスにやってきてくれる。北の大地の食材と、あのおいしいデザートづくりで培われた技と味覚を携えて。彼らはこの日を、ほんとうに楽しみにしてくれている。

だから、みんなで会いに行こう。さあ、ankaju tripへ。

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*ankaju tripの安斎伸也さんに聞きました。

Q1 ankaju tripの紹介を、カフェフェスのお客様へ向けてお願いします!
今回はデザートと言うよりは、野菜のおやつ、蒸かしたジャガバターとカボチャ、とかの地域の素材を活かしたもので勝負したいなーみたいな。

Q2 カフェフェスでは、どんな商品を販売してくださるのでしょうか。
いつもの感じで。旅の途中な感じ?

Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
みんないろいろ大変なことあったから、次はもう無いと思って、全力で楽しい時間を共有したいです。一番は、皆に会えるのが本当に愉しみ!!