カフェを愛する人ばかりか、カフェを営む人たちまでも、惹きつけてやまないカフェがある。
そのカフェとは、茨城県結城市にある「café la famille」(カフェ・ラ・ファミーユ)。ファミーユにはじめて訪れたとき、多くの人が、まずその美しい外観に感動することだろう。閑静な住宅街の中に突如として現れる、フランスの路地に迷い込んだかのような風景。その中にたたずむ白壁の建物ばかりか、小路や庭、そこに植えられた木々の1本に至るまで、ファミーユはとにかくすべてが美しいのだ。
店内に入っても、その感動が覚めることはない。入口から少し進むと、マリンカラーのイスが置かれた大きなカウンターが現れる。さらに、奥に進んだところにあるのが、今年の7月の大幅な改装で誕生した、彫刻で彩られた“舞台”だ。
今回の改装で、店主の奥澤裕之さんには、つくりたい世界が明確にあった。それは、「ブルターニュの港の近くにある、廃墟になった劇場からパーツをもらってきて、カフェをつくり上げた」というイメージ。
いつだったか奥澤さんに、「どうしたら、ファミーユのような空間がつくれるのか?」と、尋ねてみたことがあった。そのとき奥澤さんは、次のように話してくれた。
「たとえば他の誰かが、ファミーユと同じテーブルやイスをお店に置いたとしても、ファミーユとまったく同じ空間にはならないと思うんです。空間には、その店主の想いや内面にあるものが現れます。だから、どんな空間をつくりたいのか、結局はその人自身が見つけるしかないのです」
その空間と同じように、ファミーユの料理はとても美しく、おいしい。そのうえ、ボリュームもしっかりとあって、この料理に惹かれて再びファミーユを訪れるという人も多い。
今回、奥澤さんは、そのおいしいレシピの中から、ソーセージやキャベツなどの野菜、豚肉などを煮込んだ、アルザス名物の「シュークルート」と、黒豆の煮込みやひき肉のカレーなどをトルティーヤに巻いていただく「ブリート」を携えて、カフェフェスに登場してくれます。「シュークルート」は、食材ごとに単品で販売。「ブリート」はファミーユらしく、たっぷりと具材が入ってボリュームも満点だそうです。
ドリンクは、ドイツでまさに今が最盛期の「アップルワイン」と、アルザスの「リースリングワイン」を用意。コーヒーは、抽出にこだわったエアロプレス式のコーヒーを提供してくれるそうです。
ファミーユのブースの目印は、奥澤さんの愛車であるかわいいワーゲンバス! 当日は(もう明日ですね!)、ぜひ、ファミーユの素敵なブースで、あたたかくおいしい料理を味わってくださいね!
*café la familleの奥澤裕之さんに聞きました。
Q1 貴店の紹介を、カフェフェスのお客さまに向けてお願いします!
史上初のカフェと音楽が一体となったイベントへ、おっさん店長率いるファミーユのスタッフが、フェスティバルムード満載で茨城県結城市の田舎からおじゃまします!(笑)
Q2 カフェフェスではどんなメニューを販売して下さるのでしょうか?
アルザス名物の「シュークルート」や、トルティーヤにおいしい具材をたっぷり包みこんだ「ブリトー」にくわえて、ファミーユでひそかに人気の焼き菓子「フロランタン」もお持ちします。
コーヒーは、エアロプレス式というちょっと新しい淹れ方で、深煎りのケニアとブラジルのブレンドの2種をご用意しています。さらに、ドイツのアップルワインとアルザスのリースリングワインもありますので、ぜひ味わってみてください!
Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
大好きな音楽と、カフェが融合した初のイベントなので、ちょっとだけハイテンションで、みんなと楽しみたいです!
café la famille
茨城県結城市大字結城911-4
tel.0296-21-3559