白い引き戸を引き、その中へと足を踏み入れる。玄関から続く廊下を少し進み、左手の戸を開ければ、そこにはやさしい光が降り注いでいる。2階建ての、1階部分の天井を抜いたと言うことなのだろうか、天井は高く、気持ちのよい空間が広がる。ここは埼玉県川口市にある、代々続いてきた植木屋さん「千木屋」。その一軒家がコツコツと改装され、「senkiya」として生まれ変わった。現在は不定期にカフェ、雑貨店、ギャラリーとしてオープンしている。と、いっても実はまだ現在もまだ改装中だ。
それでも、自らの手で少しずつ改装を進めたという熱意からだろうか、ひとつひとつ選び抜かれた空間を彩る家具や什器のためだろうか。この空間にはなにかしら特別なものを感じる。特別な「あたたかさ」の様なものを。
「senkiya」という新しい場所ができて、少しずつ、この場所が変わり始めている。オーナーの高橋秀之さんの人柄だろうか、いくつものつながりが生まれ、いくつものイベントが開催される。遠く東京から眺めていても、川口エリアがにわかに活気づいている様に見える。そのひとつの理由に、senkiyaがあることは疑い様がない。
いまもまだ改装はつづく。それは、“未完成”を意味するのではなく、これからの可能性の大きさを意味しているように思える。senkiyaを訪ねたその日、やさしい日差しに包まれて高橋さんのいれてくれたコーヒーを飲みながら、そんなことを思った。改装が終ったそのとき、senkiyaはカフェとして、雑貨店として、ギャラリーとして、どのような姿をぼくたちに見せてくれるのか、いまから楽しみで仕方がない。
そんなsenkiyaがカフェフェスにやってきます。センキヤ飯、センキヤ包子(パオ)なるメニューが登場するとのこと。いったいどんなものなのか、それは会場でのお楽しみ。食べ物だけでなく、senkiyaの雰囲気と、「おしゃべり好き」という高橋さん夫妻との会話を楽しみに、ぜひブースにお立ち寄りくださいね。
senkiya 高橋秀之さん夫妻に聞きました。
Q1 貴店の紹介を、カフェフェスのお客さまに向けてお願いします!
埼玉県川口市にて一軒家を改装し、カフェ、雑貨店、ギャラリーを夫婦で営んでいます。稼業は代々続く植木屋ですが、「千木屋」を「senkiya」にし、色々な人が集まる場所を作りたいと思っています。
Q2 カフェフェスではどんな商品を販売して下さるのでしょうか。
寒い季節に合う、温かいメニューを色々とご用意しています。 センキヤ飯 (センキヤハン)、センキヤ包子(センキヤパオ)、ピーナッツミルクなどなど。 senkiya店内は、様々な場所で使われていた扉や窓を組み合わせて造りました。カフェフェスではお店の雰囲気を少しでも持っていけたら、と考えています。
Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
多くの方に出会えるカフェフェスは、おしゃべり好きの私たちにはたまりません。 また、普段から訪れたいと思っていた全国のカフェの皆さんに会える事も楽しみの一つです。
senkiya
埼玉県川口市石神715
tel. 048-299-4750