カフェフェスブログ

古くてあたらしい、暮らしに寄り添う本を扱う、古書モダン・クラシック


お店としての手紙舎には「カフェ」と「雑貨」に加えてもうひとつ、大切な要素がある。それが、「古本」。

手紙舎の大きなガラス戸を開けると、手前から客席、編集室、キッチンと眺めることができる。ぐるっと左の方へと目を向けると、そこにあるのはまるで図書館のような、大きな本棚。静かに、だけれども確かな存在感で、本棚はそこにある。

そこに並ぶ本をセレクトしているのが、「古書モダン・クラシック」の古賀大朗さんと加代さんのおふたりだ。加代さんが、料理・手芸・暮らしまわりなどの女性向けの古本を。大朗さんが、文学・アート・写真集などの男性向けの古本を担当しているだけあって、そのセレクトは幅広い。

たとえば手紙舍の本棚にはこんなものがある。「我が家のメニュウ」(澁澤敬一)、「ヨーロッパの旅」(勅使河原蒼風)、「串田孫一随筆集」、「白いハンケチ」(吉屋信子)、「クウネル」、「anan」、「暮しの手帖」バックナンバーなど…


時間を経た本のうつくしさと言うのは、なんとも表現がむずかしい。ただ言えるのは、彼らが選んでくれた本の数々が、手紙舍の空間をやさしく、落ち着いた雰囲気に彩ってくれていると言うこと。

それらの本を眺めていて、“古い本”という表現が果たしてあっているのだろうか、とふと思う。たしかに発売されてからは時間が経っている。けれど、そのクリエイティビティは少しも色あせていない。古書モダン・クラシックがセレクトする本を見ていると、その企画の発想力や遊び心、本としてのうつくしさなど、ひとりの編集者として、刺激を受けるものばかりなのだ。彼らが言う“古くてあたらしい”という言葉の意味は、きっと、そういうところにあるのだろう。

カフェでのんびりと本を読みながら過ごす。時間なんて気にせずに。そんな贅沢な時間のおともに、ぴったりの本がきっとここにあります。カフェフェスで読むも良し、後日カフェ巡りをするさいのおともにするもよし。お気に入りの一冊に出会いに、ぜひ古書モダン・クラシックのブースを覗いてみてください。

古書モダン・クラシック 古賀大朗さん、加代さんに聞きました。

Q1 貴店の紹介を、カフェフェスのお客さまに向けてお願いします!
インターネットの古本屋です。手紙舎の本棚のコーディネートも担当しています。扱うジャンルは、奥さんのカヨさんが、料理・手芸・暮らしまわりなどの女性向けの古本を。旦那さんの店主が、文学・アート・写真集などの男性向けの古本を取り扱っております。

Q2 カフェフェスではどんな商品を販売して下さるのでしょうか?
カフェと音楽を楽しみにいらっしゃるお客さまが、手にとってみたくなるような古本を持っていきます。食べること、着ること、日々の暮らしを楽しむこと、そんな「暮らしに寄り添う本」がテーマです。お客さまが古い本の手触りを楽しんでいただけるような、そんな店構えをただいま思案中です。

Q3 カフェフェスをどんな風に楽しみたいですか?
ゆったりのんびりカフェと音楽を味わいながら、お客さまとの古本を通した触れ合いを楽しみたいです。

古書モダン・クラシック
HP/http://www.mc-books.org/
古書モダン・クラシックの本は手紙舎にて閲覧、購入が可能です。